スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
line

聖夜

今日の記事は重いです。
苦手な方は、読み進めるのをお控え下さい。


世間で聖夜と言えば12月25日の深夜0時の事と思います。
でも、我が家にとって聖夜とは12月20日午後7時なのです。
今日はそのお話をします。

3年前のこの日を8歳の私の娘は手術室で過ごしました。
約10時間に及ぶ手術に臨み、病気と戦っていたのです。

娘が体調の変化を訴えたのが3年前の12月3日でした。
ちょうどその日は日曜日だったので、小児休日救急診療所に行きました。
季節がらインフルエンザの子供達で待合室はごった返していました。
長い待ち時間の末についた診断は「風邪」でした。
脱水症状もあるとの事で点滴を打ちその日はそのまま帰宅しました。

次の日も症状が治まらない為、かかりつけの小児科を受診しました。
診断結果は「風邪」。
あまり長引く様なら大きな病院を紹介しますと言われましたが、
その日は、様子を見ましょうと風邪薬と頓服を貰って帰宅しました。

それから約2週間は頓服が切れる→症状が悪化するを繰り返し、
3日に1度は小児科を受診する日々が続きました。

そして、2週間後の17日、明らかに普通じゃない状態の娘の様子に、
小児救急のある大きな病院を受診しました。
今までの症状を話すと先生はすぐにCTを撮るように指示しました。
その結果告げられたのは、命にかかわる病名。
…最悪でした。

「今すぐに入院して下さい」と先生に言われ、すぐに24時間の持続点滴が施され、
車椅子に乗せられて通された病室は個室でした。
おトイレ以外でベッドから出る事は禁止され、絶対安静になりました。
小児科の先生は娘にも病名を告げました。
病室で親子3人で泣き、この涙を最後に退院するまで泣かないと約束しました。
泣いた人は負けだと。

次に日は朝から精密な検査が行われ、その日のうちには手術の日にちが決定しました。
一刻を争うとのことで、緊急手術扱いで娘の為に手術室を優先的に空けてくれたそうです。
その夜、娘を病室に残し、別室で執刀医の先生から受けた手術の説明は想像を絶するものでした。

・手術予定時間は8時間。
・手術の後遺症として一生寝たきりになる可能性がある。
・寝たきりが免れたとしても、体の何所かに麻痺が出る可能性がある。
・成長障害、学習障害等の様々な障害が出る可能性がある。
・記憶の喪失や混乱により性格が変わる可能性がある。

そして先生は最後にこう付け加えました。
「手術室から出てきたお子さんは、別人だと思って下さい。」

次の日は、朝一番で30分程度の簡単な検査を済ませた後は、何も予定がありませんでした。
「ご家族でゆっくりお過ごし下さい」という意味です。

娘が寂しくない様にとお気に入りの物を全て病室に運んで来ていて、
家にいる時の様に過ごす事が出来たので、その日は親子3人で思いっきり遊びました。

その夜、手術について聞いたことが無い娘が1つだけ私に尋ねました。
「手術はどれくらいかかるの?」
「大体1時間位で終わるよ。」
私はうそをついてしまいました。

次の日、手術室の前で私は娘に1つだけお願いをしました。
「お父さんとお母さんのもとに、必ず帰って来てね。」と。
娘は「うん。大丈夫。帰って来るよ。」と手を振って手術室に入って行きました。
笑顔で何回も私達を振り返りながら。

娘を手術室に送り出した後、私は倒れてしまい、自宅に帰されてしまいました。
不甲斐ない母親です。
手術室の前で一人で耐えていた主人には、申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。

手術を待つ家族は、早く終わって欲しいと願うのではないでしょうか。
でも、私達は違いました。
執刀医の先生から、
「手の施し様が無かったり、娘さんの体力が持たなかった場合は、手術を中止します。」
と先生から告げられていたからです。
手術が1分長引けば、それだけ娘が頑張っているという事。
手術が1分長引けば、それだけ病巣が取り除かれているという事。
頑張れ!頑張れ!と待ち続けて10時間、手術室のランプが消えました。

体中を様々なコードでつながれ、ストレッチャーに横たわって手術室から出てきた娘は、
泣きながら駆け寄る父親の顔を見て、
「泣いたから、お父さんの負けね。」と言ったそうです。
その後、連絡を受けICUに駆けつけた私を見て
「お母さん。来たの?大丈夫?」と言ってくれました。
娘は記憶を失ってはいなかったのです。
「お父さんとお母さんのもとに、必ず帰って来てね。」という約束を守ってくれたのです。

娘が娘として私達のもとに帰って来てくれた夜。
私達にとってこの日から12月20日は聖夜になりました。

その後、リハビリや再入院等、一喜一憂の日々を過ごしましたが、
3年後の現在、定期的に検査を受けるい以外は、
心配された様々な障害も出ず、元気に過ごしています。
主治医の先生曰く「なぜ障害が出ないのか分からない。奇跡的。」なのだそうです。

とても長いこの記事を最後まで読んで下さった方。
本当にありがとうございます。
その方に、1つお願いがあります。
どうか、今できる事は今直ぐにして下さい。

病気になる前、私は娘に「もう少し大きくなってからにしようね」を連発していました。
年齢的に少し難しかったり、危ないかもと思えたからです。
本当は出来たかも知れないのに…。
娘が病気になった時、私は心底後悔しました。
少しくらい失敗してもいいのに、なぜ完璧を求めて先送りにしてしまったのだろうかと。

未来に希望を託すのは悪い事ではありません。
でも、未来が必ず来るとは限らないのです。
病気も事故もいきなりやって来て、未来を奪ってしまいます。
だから、どうか今できる事は今直ぐにして下さい。
後悔を少しでも減らす為に…。

この記事を読んで下さった方に、私からのお願いです。
スポンサーサイト

theme : 日記
genre : 日記

line
line

comment

管理者にだけ表示を許可する

line
プロフィール

チチェロ

Author:チチェロ
大阪在中。

・つぼみ * brownie momo

・たね * brownie sleeping fairy

・フィー * Slinky neko
 The 7th Unique Borry 
 " The Gypsy Girl!"

・ファー * Slinky neko
 カスタムBorry

ドール達との生活と日々の事をゆっくりと綴っています。

line
最新記事
line
最新コメント
line
最新トラックバック
line
月別アーカイブ
line
カテゴリ
line
FC2カウンター
line
検索フォーム
line
RSSリンクの表示
line
リンク
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
QRコード
QRコード
line
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。